そろそろ、家の中でほっこり過ごす暮らし方に
再び意識がかたむく季節がやってきました。
私の住む因幡地方は、四季の変化がクッキリとしています。
春はうららかに、秋は穏やかに、
夏は、空と海と白い砂とが南国に負けないくらいの輝きを放ち、
冬は、厳しくも美しい銀世界へと 景色を変化させてゆきます。
雪の積もらない街からやってきた方が、時折
「雪が降るから、ここは大変なところだね」
と、話されているのを耳にしたこともありますが、
突如、降りだした雪が、あたり一面を真っ白に覆ってしまう
あの瞬間に感じる、 わかりやすいほどの'冬がやってきた感じ'と、
白色に包まれたばかりの街の景色が、
わたし自身はとても好きなので、 ・・確かに降りすぎは大変なのですが、
ほどよく雪が降る年などは
雪の降り積もる街に住んでいることを幸せに感じます。
わたしの好きな雑誌のひとつに「ジョルニ」という雑誌があります。
「北欧 幸福度No.1の暮らし方」という見出しで書店に並んでいましたので
先日サクッと買って帰りました。
北欧も、雪深い冬がやってくる国。
そして、冬を快適に楽しんで過ごす術が長けている印象があります。
なので冬を前にして、なにか 快適な冬の暮らしのヒントがあるかな?と
ペラペラとページをめくったところ、
巻頭に近い見開きページに、なんともホッコリと可愛らしい形をした、
土鍋の「ミルク沸しピッチャー」が載っているのに目がとまりました。
こんなかわいらしい土鍋で、コトコトと
あたたかいミルクを沸かして飲んだら、
冬であることをきっと幸せに感じられるに違いない・・。
そこで、文章に目をやると、
なんとそのトキメキの「土鍋ミルク沸しピッチャー」は、
我らが因幡の、そう、made in 鳥取の品物ではありませんか。
すごい!!
こういうのを出合いというのでしょうか。
心の中の盛り上がりが、一気にリアリティを増したので、
さっそくの週末、「ミルク沸しピッチャー」を手に取ってみるべく
作陶された窯元 岩井窯さんへ行ってきました。
場所は、1300年の歴史を誇る山陰最古の温泉「岩井温泉」から
徒歩15分のところにあります。


静かな山あいにあり、「来てよかった」と感じさせてくれる佇まいをした建物、
庭、木立ちが並ぶ場所が'クラフト館岩井窯'さん。
しっとりとした雨が降っていたこの日は、 あたりに特に人影もなく、
ただただ静かなところで、
軒下の犬ちゃんだけが「わん」と何かを話しかけていましたが、
とりあえず犬に手を振り、灯りがともった作陶品が展示されている建物へ。
場所に漂う、ホッコリとしているのだけど、凛としている空気感が
わたしの一目ぼれの土鍋にも、どこか通じるような・・
そんなことを自己解釈で思いながら、履物を脱いで展示室へ行くと、
あ、あった!、 あったー。
まさにこれ。
ふふふふ。
で、さっそくお値段チラリ。
むむむむ。
しかし実際にとって触って見てみると、
「この土鍋を使ってみたい!!」とホントに思えてしまい
やっぱり買って帰らずにはいられなくなるものでした。
そんなわけで、このミルク沸かしピッチャーは
まるで、雑誌から飛び出してうちへやってきたかのようなふうに
いまでは毎日のように
わたしにホッコリと、あたたかさをくれています。
これで作って飲むチャイは、これまたおいしいものでした。
目で見ても あたたかさを運んでくれるお茶時間ができ、
本格的な冬を前に、よい冬支度ができたような気がしています。
わたしのように、気になった方は是非、岩井窯さんへ。
土鍋シリーズ、まだほかにもすてきなものがたくさんありましたよ~。
・クラフト館 岩井窯 http://www.iwaigama.com/
〒681-0025 鳥取県岩美郡岩美町宇治134−1 0857-73-0339
また、すぐ近くにある岩井温泉には、
中学生以上300円の、気軽にサクッと入れる、ゆかむり温泉という温泉施設もありますよ。
ご近所の方?も次から次にこられて、にぎわっていました。
やっぱりいいですね、温泉。芯から温まる感じが、家じゃ味わえませんもの。
・ゆかむり温泉 http://www.yukamuri.net/
あっ、岩井温泉にはもちろん和風情緒のすてき旅館もあります。
・浪漫伝承の宿 明石家 http://www.akashiya.to/
【岩井温泉】鳥取県岩美郡岩美町岩井
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ちなみに
ここ鳥取は、優れた手仕事職人の方が
数多く住んでいらっしゃいます。
大正時代の末期、工業製品の台頭により、
消滅の危機に瀕していた民衆工芸の美しさを
尊重しようとする'民芸運動'が
民芸の父と呼ばれた柳宗悦さんらによって起こりましたが、
その弟子であった吉田璋也さんという方が、鳥取市出身の方でした。
'日常に使うものにこそ、真の美しさがある'「用の美」。
鳥取民芸の父と呼ばれてたその吉田璋也さんのご活動により育てられた
鳥取の牛ノ戸窯、中井窯などの多くの民窯をはじめ、
民芸品、民芸家具、因州和紙などから、
「用の美」にあふれた手仕事工芸品が、
今なおたくさん生み出されています。
ほかのところもまたの機会に、訪ねて行ってみようと思っています。
(写真は愛用中の 中井窯さんの箸置き)
参考サイト
鳥取民藝美術館・鳥取たくみ工芸店 http://mingei.exblog.jp/
